風を追って
藤井貞和さん創作8ミリ作品と西江雅之さんアフリカを撮った8ミリ映像 この作品は、カメラがまわるとフィルムが走って風が起こる。その風を追って、イメージを追いかけ、遠くアフリカのイメージまで行ってしまうという作品。9月、台風の風で、隣の家の取り壊し工事で張られたシートがばさばさと音を立てていた。そういえば、詩人の藤井貞和さんが風が言葉になったというようなことを書いていた、と思いだし、その藤井さんの「風」というタイトルの8ミリフィルムから、言語学者の西江雅之さんから20年前に貰った8ミリフィルムへと、糸の切れたタコのようにイメージが吹き飛ばされて行く。風が言葉を運ぶということを語る映画。音楽は、アフリカの民族音楽ののアルバムから借りた。制作1985年。作者、50歳。