「戦場のメリークリスマス」30年目の真実〜異色の大島渚映画が蒔いた種〜
故・大島渚の代表作で、今なお高い人気を誇る『戦場のメリークリスマス』。国際共同製作として作られた本作の、公開までの5年間の紆余曲折を貴重な証言や資料でたどる。 2013年1月に惜しまれつつもこの世を去った巨匠・大島渚。彼の代表作である『戦場のメリークリスマス』(’83)は、公開から30年たった今もなお、語られることの多い作品だ。デヴィッド・ボウイ、ビートたけし、坂本龍一をはじめとする異色のキャスティングや、当時は珍しかった国際共同製作といった、途方もない挑戦が成功した裏には、大島の不屈の情熱と、それに魅せられた人々の想いがあった。関係者へのインタビューや貴重な資料とともに、名作誕生の裏側と後世に残したものに迫る。