三渡海峡原名:三たびの海峡,又名Mitabi no kaikyô
韓国・釜山。70歳の河時根の元へ、戦時中ともに徴用で連行された在日韓国人の同胞・徐鎮徹が訪ねて来た。日本のことを一切断ち切っていた河の脳裏に、50年前の過去が蘇ってくる。***戦争末期、若き河は北**の小さな炭坑に連行され、朝鮮人を人間と思わず牛馬のようにこき使う日本人の労務監督・**三次の下で地獄のような日々を過ごした。脱走を謀る者へは凄まじいリンチが加えられ、労働争議を起こした金などは自殺に追い込まれた。河はついに脱走を決意し、見回り労務を殺して逃走。アリラン集落に匿われ、そこからさらに飯場に送り込まれて追手から逃げきった。そこで働き始めた河は、若い戦争***の日本人・千鶴と秘かな恋におちる。やがて日本は敗戦を迎え、徴用で連行された朝鮮人たちも解放された。河が未払いの給料を炭坑に受け取りに行くと、あの**は以前とはうって変わった態度で手続きを助け...