彼女は海へ
ある地方都市を舞台に繰り広げられる、孤独な中年女性と少年の『再生』を描いた本作品。 最愛の息子を亡くした女、菜々子(島田陽子)と、母親を亡くした少年、裕介(渡邉聖斗)。そしてその父親、勝(ダンカン)。 心を閉ざし、引篭もりのような生活をおくる菜々子は、ある不器用な親子 裕介と勝に出会い、ピアノを通じて少しずつ心を開いていく。 物語の要になるのは、豊かな自然風景と、主人公達が奏でるピアノの音色。美しく厳しい自然を通して、人間が持つ悲しみと力強さを描き出す。それぞれの悲しみを乗り越え、成長していく姿を描いたヒューマンドラマ。