盲目之爱原名:手さぐりの青春,又名Blind Love
定年で退職した谷村竹一は、妻に早く死なれ、二人の娘と一人の息子の母親代りに世話をやいている。一家の生計は精密時計工場に勤める茂樹と長女の杏子によって支えられている。**になる末娘の桃枝は幼いとき親の不注意から眼を悪くし今でもよくならない。しかし彼女は明るい心の持主であり、一家の生計の楽でないことを考えて二十歳になったら誰の世話にもならず**するとピアノを習っている。ピアノを習った帰り、桃枝は「土筆」という喫茶店に時々寄るが、若い店主の川畑熊雄、通称ベアさんとすっかり親しくなっている。平和な毎日だ。ところが、杏子が東谷太一という青年の運転する小型トラックにはねられるという**が起きた。陳謝する東谷。せっせと病院に見舞にくる誠実な彼と杏子は、いつか結婚のことまで話し合う仲となっていった。桃枝もベアさんに豊島園へ連れて行ってもらったり、また幸福な日が訪れた...