一等社员原名:一等社員,又名Itou shain-santô jyûyaku kyodaihen、First-Level Worker Followed by Third-Level Executive
人生勉強とやらの目的で風のように上京した気ままな大阪娘、社長令嬢たか子を迎えて浪花産業東京支店では、支店長天栗はじめ、自他共に許す一等社員-チャッカリ型の林、モッソリ型の伊東などがそれぞれあわただしい反応を示す。林は恋人、秘書課の品子さんとの約束を擲っても令嬢の買物のお供。伊東は郊外の自転車ハイキングに令嬢と行を共にするが、途中競輪選手の練習につられて大力走、彼女をおいてけぼりにしてしまう。令嬢を自宅に預かった支店長は、彼女が本と首っぴきの自称フランス料理に連日胃薬を愛用する身となった。彼はいうところの義侠心から、盲腸炎に罹った料亭の仲居お春の入院費を貢ぎ、以来女につけこまれて音を上げている。二号志願の念急なあまり、当のお春が自宅の女中に住みこんだのをみて、令嬢の手前奥さんの手前、支店長は夜もねむれなくなった。こわいその二人の外出中、彼はお春に追廻さ...