ちくび神!
俳優として数多くの作品に出演しながら、短編映画を手がけるなど映画監督としても活動する米澤成美の初劇場長編作品。うだつのあがらない日々を送っている主人公が、身体の一部に起こった異変をきっかけに変化していく姿を描いた、奇想天外な恋愛映画。優しいが要領が悪く、いつも仕事では失敗ばかりの筑摩むねとしは、幼なじみのとしおや年下の仕事仲間あざみにいじられ、密かに思いを寄せる盲目の女性、仁科ありすには声をかけることもできない。そんなうだつの上がらない日々を送っていたむねとしだったが、ある日、身体のある部分に異変が起こる。そして、そのことをきっかけに彼の生活は一変する。目が不自由というハンディを抱えながらもひたむきに生きるヒロインの仁科ありすを、監督である米澤が自ら演じている。